福井旅行 2日目 その1 オカルトを求めて大内隧道へ の続きです。
スタートから怪しげな雰囲気を味わい、軽く緊張感を高めたところで自殺の名所で観光地というアンバランスな組み合わせで有名な東尋坊に向かいます。天気は相変わらず小雨が降ったり止んだりの繰り返しで、なかなか落ち着きません。
東尋坊という名前の由来は、昔恨みをかってこの崖から突き落とされたお坊さんの名前にちなんでつけられたそうです。そんな怨念が漂っていそうな場所なのに東尋坊の駐車場入り口の看板は思いっきり笑顔のお坊さん(東尋坊)が出迎えてくれます。
東尋坊に到着
東尋坊は僕が想像していた以上に観光地でした。車を停めた駐車場から東尋坊の崖に向かうまでの間にお土産屋や食事処がたくさんあって、飲食店系の呼び込みが盛んです。
少し歩くと海が見えてきました。
微妙な空模様でしたが観光名所ということもあり結構賑わっていました。
写真だと断崖絶壁さがなかなか伝わりませんが、なかなかの怖さです。
東尋坊の海岸の岩は安山岩といって火山のマグマが冷えて固まったものなんだとか。
東尋坊の断崖絶壁はごく一部だけなのかと思っていましたが、結構広い範囲で様々な形で崖が続いていました。どこも飛び込み防止の柵がなく、どこからでも飛び込むことができそうな感じでした。自殺の名所というのもうなずけます。
崖から海を見下ろしてみましたが、僕にはこれが限界です。
落っこちたら助かる自身がありません。
「粗末にするな親からもらったその命」
東尋坊は観光客で賑わっていていますが、少し賑わいから外れた場所に歩いて行くと自殺を引きとめようとするリアルな一文が・・・。そして反対側には「救いの電話2番 旅先からふる里へ電話してみませんか」と書かれた電話ボックスがありました。僕たち普通の観光者は崖から海を覗き込んで「高い!怖い!」とかワーキャーやってますけど、深刻な悩みを抱えてここにやってくる人もたくさんいるようですね。
今回滞在している同僚というのは医者なんですが、実際ここで飛び降りた人が運ばれてくることもあるそうです。
観光地でもあり自殺の名所でもある東尋坊はなかなか考えさせられる場所ではありましたが、雨足が強くなってきたので昼食をとるために海鮮丼のお店に駆け込みました。
東尋坊で海鮮丼
店員のおばちゃんは、やたら馴れ馴れしくて少々鼻につく感じ(悪気はないと思うんですけど)でしたが、海鮮丼はウニ・イクラ・カニが入ったなかなか美味しい丼でした。
東尋坊の後の日程は特に決めていませんでした。
降り出した雨が止みそうにないので、恐竜博物館にでも行こうかという話になり、恐竜博物館の駐車場まで移動したんですが、想像以上に混雑していて入場を諦めました。雨だから室内の観光をなんて考えるのは誰でも同じなんですね。
「もう家で飲もう」
なんだかどうでもよくなった僕たちは、帰りに温泉に入って昨日同様に宅飲みをすることにしました。
続きはこちら:福井旅行 3日目 最終日 永平寺で英気を養う