photo credit: Helena Jacoba
「もたない男」という本を読みました。
著者の中崎タツヤさんは、ビックコミックスピリッツで「じみへん」を連載中の漫画家です。整理整頓や片付けの本をAmazonで探していたら、たまたま目について面白そうだなと思って購入しました。
中崎さんは、そこらへんの片付け上手とは次元が違います。 無駄だな・・・と思ったら捨てずにはいられなくなってしまう性格らしく、漫画を書く際に使っている仕事部屋には殆ど物がありません。
本書の冒頭に紹介されている部屋の写真を見ると、空き家と見間違えてしまうほど何もありません。そのようが仕事に集中できるからという理由があるようですが、不要な物を排除するための拘りが尋常ではありません。
思い出の品を躊躇無く処分してしまったり、本棚の本の高さがデコボコだから本を同じ高さに切りそろえたり、読み終わったページを破って捨てたり・・・。 本人はこのような拘りを「スッキリ病」と名付けていましたが、確かにちょっとビョーキの気があるような気がします。
そんな中崎さんですが、奥さんとの関係はとても大事にしているようで、自分のスッキリ病を暴走させて奥さんを困らせる事は「そんなに」ないようです。
色々と策を練って、物を減らす方向へ誘導はしているようですが。 僕は自分の部屋を整理整頓するための参考になるかなと思って本書を購入しました。
でもちょっと突き抜けすぎていて真似できそうにありません。ただ、生活していくうえで人はどれくらい少ない物でやっていけるのか、ということを考えるための参考にはなりました。
100個チャレンジすら実現できそうにない僕としては、中崎さんのようなスタイルは到底真似できませんが、「究極のモノ減らし」としてのひとつの到達点として頭の中に留めておきたいと思います。
![]() |
もたない男 |