私はどうして販売外交に成功したか (Life & business series) |
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フランク・ベトガー
ダイヤモンド社 1982-08 おすすめ平均 |
怪我で引退した大リーガーが保険の外交員として成功していく半生を描いた本なのですが、営業という仕事に関わりのない方にも十分に学ぶところのある
本ではないかと思います。トップセールスマンとして成功を収めた著者も最初はうだつの上がらない平凡なビジネスマンだったそうです。そんな彼を変えたのは
仕事に対する熱意と自分を変えようとする努力・行動でした。本や先輩から学び、行動し自分のやり方を作り継続していく。実践し、行動して「変わっていっ
た」人なのです。
この本の初版はなんと1964年!にもかかわらず何の違和感も無く著者の人生から多くのことを学び取れたのは、時代が変わっても仕事や生き方の「原則」は不変のものだからではないかと思いました。
著者が多大な影響を受けたというベンジャミン・フランクリンの自伝の中に出てくるフランクリンの十三週間案は知らない人はいないというくらい有名なものだったそうです。にもかかわらず実行している人が誰もいない・・・。本書より引用して紹介したいと思います。
私はフランクリンの十三週間案を知らないという人に会ったことはないが、驚いたことに、これを実行したという人にまだ一人も会っ
ていないのである。フランクリンは、あの長い、しかも波乱に富む全生涯を閉じる直前に、「そこで、私は自分の後進の人たちがこの手本にならって、大いに利
益を収めてもらいたいものだと念願している」と書いているのに。
非常に耳の痛い話です。